製薬業界は新卒採用で優秀な人材を採れなくなって来ている

製薬業界は新卒採用で優秀な人材を採れなくなって来ている

私の会社では、東大、京大、早慶などの上位校の就活生1万人以上が登録していて、インターンの締め切りやコラムをみて、さらにイベントなんかにも参加してもらっています。

「その中で製薬業界に行きたい!」という人が本当に少なくなっています。

流石に薬学部/薬学研究/化学あたりの学生は、研究室へのリクルーティングもありある程度の人気はありますが、MRになりたいという学生はほとんどいません。

 

どの業界が人気?

現状、学生さんの興味がある業界でいうと、

・コンサル:70%
・商社:60%
・金融:45%
・メーカー:40%
・IT:25%
・不動産:20%

というランキングになっています。

製薬となると4%程度。中には理系学生、薬学系学生が含まれるので、文系学生でいうと2%程度しか製薬業界に興味があるというチェックをする学生がいません。(複数回答可能の調査)

※たまたまうちがコンサルや商社を志望している学生が多いため、その層が製薬は見ていないだけかもしれませんが、、、2010年頃と比較しても1/2程度に落ち込んでしまいました。

製薬系企業はどこを狙うべきか

・自社を見に来る、もともと製薬に興味がある学生を狙う
・製薬以外を志望している学生を狙う

2通りのパターンがありますが、製薬の企業さんの話を聞いていると、多くの企業さんが製薬を志望している学生を狙っていくという方針をとるようです。

2%と言えども新卒市場全体で考えると10,000人程度の学生がいるので、それでもいいのかもしれません。

ただし近年人材の多様性を求めて、新しい採用手法に挑戦をする企業が増えてきています。製薬メーカー全体として、異業界を見ている学生へのリーチを行うことをしなければ、優秀な人材を狩猟型で取りにいく他業界、人気業界に優秀な人材が集中してしまうことが考えられます。

金融機関、商社、メーカーなどから、「今まで自社を見ていないような学生をとるにはどうすればいいですか?」というオーダーを多く頂いています。

異業界を志望する学生をひっくり返すのは大変。

とは言え、異業界を見る学生に振り向いてもらうためには、採用担当だけでなく現場の協力も不可欠ですし、1人1人個別に対応する必要があるので工数も多くかかります。

「他の業界よりも、他の会社よりも自分のことをしっかりとみてくれて、しっかりと評価をしてくれた」という思いを与えなければ、学生は振り向いてくれません。

ただ、人気業界、人気企業でさえもそのように採用広報で常に新しい母集団を探し、個別フォローを行う学生を増やしている現状を考えると、製薬業界ならびにその他の不人気業界も同じように行わなければ、少ないパイを奪い合い、似たような新入社員が入ってくる採用を繰り返すことになるでしょう。

※あまりに人がいない、社員の協力が得られない、採用予算がないという企業は、諦めて自社を見る学生の中だけで採用を行うしかないですね(当たり前)

現在売り手市場ということもあり、不人気業界は数年間ますます苦境に立たされることになります。

MRの仕事はITに取って代わられることも予測され、役割も大きく変化することも提唱されています。
日本SCO協会:Vol.41:「AIにより変わる医薬品業界」

Vol.41:「AIにより変わる医薬品業界」

そうなると、ますます今までとは別の母集団を狙うべきなのではないかと思うのですが、古い体質が多いため難しいのかもしれないですね。

※優秀な人材を中途で登用するということにシフトした方がいいのかもしれません。中途だと給料も高くて人気ですからね、製薬業界の営業。

今後業界としてどのように変わっていくか、気になるところです。

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